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【書評】噂の落合陽一著『日本再興戦略』を読んでみた -気鋭のクリエイター・学者が考える次の日本とは?- Part1
テクノロジーによってどのように世界が変わる?
端的に言えば、よりオープンソース化すること・より個人最適が進むこと、が社会に大きな影響を与えると考えられます。
個人最適化はいわゆるAIの技術によって進みます。
例えば、医療でいうと「ある薬」があって特定の人に効果があるかどうか?ということをライフログや遺伝情報からAIが導き出してくれたりします。
それにより、社会の無駄が少なくなり、資源や労力がセーブされることにつながります。
今流行りのRPAとは違うアプローチですが、どちらもAIを使って人間を無駄な仕事から解放してくれるものですね。
オープンソース化は、最近作ったTypoth | Media for SFCでも重要なキーワードとして取り上げているものですが、よりものをコミュニティのものとして扱うことでイノベーションが起こりやすくなるといった効果があると考えられます。
そして、最終的に落合はデジタルとリアルの境界が極めて曖昧になったデジタルネイチャーという世界が訪れると予言しています。
日本再興のためのグランドデザイン
さて、ここで話題のビットコインなど一般的に言う仮想通貨が出てきます。
落合はこのビットコインなどのトークンエコノミーな世界、非中央集権的な経済は日本に非常にむいているようなのです。
これは佐藤さんのお金2.0でも同様のことを言われています。
また、日本は課題先進国であるがゆえに、その解決をできれば世界のロールモデルになることができ、ソリューションの輸出が可能になるとも主張しています。
これは、よく言われていることですが、やはり課題山積みの日本も希望的に捉えることができますね!
事実、最終的には、先ほどあげたいくつかの技術が日本のこういった課題を解決してくれるでしょう。
教育についてはどうする?
これから求められる力は二つだそうです。
金銭的投資能力と、ポートフォリオマネジメント力の二つ。
これは、今後の百姓的な生き方を推奨する上で、重要だと考えられる力ですね。
特に、ポートフォリオマネジメント力は自分のポジショニングをどのようにするか?と言うことに直結するような気がしています。
また、金銭的投資能力は言い換えれば、何に張るか?と言うこと。つまり、未来を予想する力のことを指してます。
確かに、この変化速度の速い現代で生き抜くには必須の力と言えそうです。
そのための具体的な施策として、高校生からOJTしてしっかり社会と触れさせること。
そして、センター試験を廃止することを提言しています。
会社・仕事・コミュニティではどうする?
仕事で言えば、今までのようなワークを時間で区切るのではなく、ストレスで区切るストレスマネジメントが非常に重要になると述べています。
この考え方は、先ほどのワークアズライフをわかりやすく叙述しているのではないかなと思います。
さらに、今会社にいる事務のおじさんたちをうまく大会社がベンチャーに貸し出すなど人材の適材適所な配置方法を提案します。
他にも、大企業とベンチャーをどのように連結すればいいのか?と言うことについて様々なことを述べています。
まとめ
現代を生き抜くに必須な世界観が詰め込まれた良書だと思いました。
特に、この前に読んだ『暇と退屈の倫理学』との共通点が多く感じられ、分析された本であるなと言うことを感じた。
人類の文化や地域性から今の現代を紐解いていくのは、わかりやすくもあり興味深い過程である。
今後、社会に出る大学生、SFCを受験しようとする学生に時間感覚や民俗性といったところを意識するためにも強くお勧めしたい本!
と偉そうに書きましたが、非常におもろいので皆さん必読ですよ!読んだ後の感想みなさんお待ちしています!
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