昨晩、前々からサークル仲間と「やりたいね」と言っていたDiplomacyというボードゲームをプレイしてみました。
テニスサークルなのにボードゲームが大好きなメンバーが7人集まって唸りながらやったゲームでとても面白かったので皆さんに紹介します!
そもそも、ディプロマシーとは?
ディプロマシー(Diplomacy)とは英語で『外交』という意味の単語です。
舞台は、1901年のヨーロッパ。7人のプレイヤーが7つの列強としてヨーロッパの覇権を争っていた。。。ということで、ヨーロッパを舞台にそのゲームの名の通りに上手く外交をしながら敵国を侵略したり自国を守ったり、時には同盟国を裏切りながらヨーロッパの覇者を目指す7人プレイのボードゲームになっています。
その歴史は、実は古く1954年にゲームとしては完成していたそうです。このゲームのメインは、『外交』つまり、交渉です。
他国と不可侵条約を結び、その間に別の国を攻めて一国を落とし力を付けるなど7人7国の思惑が入り乱れどの国も疑心暗鬼になっていきます。
特に、このゲームはサイコロや、ルーレットと言った運要素が最初の国選びを除き一切存在しません。
なので、自分の純然たる実力のみでゲームをやり遂げる必要があるのです。そのため、このゲームは自分の駆け引きと策略の実力がモロに出るゲームだと言えます。
ゲームの流れ
まず、このゲームでは7人のプレイヤーが各7国の陸軍と海軍を操り勝利を目指します。
1タームがゲーム上では半年という時間にあたり、プレイヤーは数ある拠点を制覇することが目的です。
1901年の春から始まりその後、秋。そして、翌年の春とゲームは進んでいきます。各プレイヤーは自国の勢力を強め軍隊を増やすために様々な国と交渉し、手を組んだり組まなかったりすることで自分がとるべき行動を決めます。
ここの交渉がゲームの本質であるためゲームの大半の時間がこの交渉タイムに費やされます。
その後、自国のとる行動が決まり次第行動指示書を書きます。それぞれ取れる行動は「移動・支援・残留」の三つと海軍にのみ取れる行動「輸送」の合わせて4つしかないのにも関わらず軍が多いと様々な動きが重なり盤面上で大きなうねりが生まれます。
これを二回繰り返し盤上で1年経過するごとに清算を行います。清算では自分が得た拠点に旗をたて、失った拠点の側を取り除き軍を拠点の数と一緒の数にするなど、今後のゲームプレイングに大きく影響する動きが発生します。
これを何年も繰り返し、25個程度ある拠点のうち18拠点を制覇したものが勝つというゲームになります。
ゲームをやってみて
長い!!とにかく長い!!
まずゲームをやってわかったこと一つ目。なーがい!ゲームが長いです!
毎タームの交渉がゲームの本質で非常に面白いのですが、なにせ7人が個別でみんな交渉するので交渉時間が30分じゃ足りないとかザラにあります。
さらに、このゲームでは軍が進めるマスが隣のマスしかありません。なので進軍スピードも非常に遅いのです。
自分は一晩やって終わりましたが、ゲーム内時間は5年間しか進みませんでした。
5年間やったところでちょうどトルコがいい感じに制覇していたのでトルコを勝者にしましたが、
実際のルールのように拠点を18個制圧するまで終わらないという風にやるのであればみんな合宿のような形を取らないと出来ないでしょう。
国によって差が大きい
正直、このゲームは最初のくじ引きが非常に重要です。イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・トルコ・オーストリア・ロシアの7カ国が争うのですがやはり地理的な有利・不利が大きいです。
調べてみたところ、ロシアが最も有利で勝率も高く、イタリアが最も不利で勝率が最低となっています。しかし、イタリアは勝ちづらいものの、最後まで生き残りやすい性質も兼ね揃えています。
同様に島国のイギリスは攻めづらい代わりに防御は強いです。など国によって様々な地理条件があり行動が大きく変わります。
ここがディプロマシー唯一の運ゲー要素ですね。めちゃくちゃ大きい要素だけど。。。
自分は最初初めてイタリアをやったときに、ミスしまくって秒で滅ぼされました。(多分二年くらいで滅んだw)
でも、交渉すごい楽しい!
こんな感じでディスってたらディプロマシー面白くないのかと思ってしまうかもですが、実際はめちゃくちゃ楽しいです!その楽しさはやっぱり交渉!
「あいつとこいつ組んでるな」とか「こいつここ動くらしいからそこ行っておいたほうがいいよ」とか、さらには「ここを同盟組んで支援してください」とか様々な交渉があり、さらにどのタイミングで誰を裏切るか?みんなが伺っているので盤面には常に緊張感があります。
自分は早めに裏切りをしたのですが、裏切ると後で復讐されたり、同盟を組んでくれる国が減ってしまうという厳しい世界を学びました・・・w
さらに楽しむために世界史を軽くおさらいしよう!
このゲームは第一次世界大戦をモデルにしているようで、バルカン半島などは中間領地。まさにヨーロッパの火薬庫状態なのです。
そこで、やはりゲームをしながら出てくる話は世界史話。「ここは史実通りだから!w」とか「史実を覆そうじゃないか!」という交渉の声は至る所から聞こえます。
史実どうりにやってもうまく行くとは限らないですし、実際に今回はトルコがオスマン帝国時代並みの隆盛を見せとるこの勝ちになりました。
ボードゲームの醍醐味はゲーム自体もそうですが一緒にやる人とのお話。
世界史をおさらいしておくとこのゲームをやりながら盛り上がること間違いなしです!
まとめ
さて、初めてプレーしたディプロマシーというゲームですが調べたら様々な動きに関してたくさん考察されているようです。
しかも、学者が大真面目にこのゲームの定石などを分析し評価しているほど実際の現実に即したゲーム設計がなされていて非常に秀逸なゲームと言えるでしょう。
ただ、7人プレーのゲームなので7人集まらないと一人2カ国持ちなどでプレーする必要性があります。
そうなると考えることが段違いに増えてしまい、さらに大変なことになってしまうので出来れば7人集めて7人プレーするといいでしょう。
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