【ネタバレレビュー】『スマホ落としただけなのに』-どうしても冷めた目で見てしまう、その理由は、、、

【ネタバレレビュー】『スマホ落としただけなのに』-どうしても冷めた目で見てしまう、その理由は、、、

久しぶりに邦画を友人と見てきて、まぁとても納得のいかない映画でしたのでレビュー書いておきます。

『スマホ落としただけなのに』とは?

今回見てきた映画『スマホ落としただけなのに』は、TBSが中心となって制作されたサイバー犯罪などを取り上げた映画です。

主演は北川景子で、その彼氏役に田中圭、彼らの事件を追う刑事役に原田泰造と千葉雄大を起用しており見慣れた顔が並ぶ映画となってます。

気になるそのあらすじは?

スマホを忘れてしまった!

田中圭演じる、富田はある日タクシーの中にスマホを置き忘れていってしまいます。

その後、北川景子演じる麻美が彼氏である富田に電話をかけると、別人の声が。。。

その声は、誤ってタクシーで拾ったまま持ってきてしまったと言い、カフェの店員に渡しておくからそのカフェから回収しておいてくれと麻美に伝えます。

麻美は、その日、仕事で忙しい富田に代わって携帯を回収し富田とのデートへ。

デート中、富田は意を決して麻美にプロポーズします。しかし、麻美は嬉しそうにするもののどうやら歯切れが悪い様子。その日はそのままに帰宅しました。

山中で発見される遺体

場面は代わって足柄の山中へ。そこでは黒髪ロングの女性5人の遺体が奇妙な状態で発見されていました。というのも、全員髪が一部刈り取られていたのです。

捜査員の加賀谷(千葉雄大)と毒島(原田泰造)は、損傷が激しかった遺体の身元調査を始めました。

その中で、容疑者はどうやら黒髪ロングの女性にこだわりがあること。地方から上京して家族との折り合いがあまりうまくいってない人たちがターゲットになっていることを突き止めていました。

徐々に起こり始める異変。。。

そんな中、スマホを落とした富田に徐々に異変が起こり始めます。

身に覚えのない50万の請求が来てしまうのです。いつ、カード情報がバレたのかと不思議がる富田ですが、調査すれば返金されると聞いてあまり深刻に捉えてない様子。

実は、スマホを拾ってくれた人が富田のSocialbook(Facebook)から暗証番号を解読しデータを抜き出して、勝手にカードを利用していたのでした!

同じタイミングで、麻美は友人である加奈子(高橋メアリー潤)の勧めでSocialbookを再開します。

さらに、加奈子は麻美の大学の先輩だという武井(要潤)が共通の知り合いだということで喜ぶのですが、どうやら麻美はあまり嬉しくないようで、、、

麻美へ伸びる魔の手

麻美はこのころ、Socialbook経由で富田の先輩社員からくるしつこいアプローチに辟易していました。

そんな時、麻美にSocialbookからメールが!「何者かがアカウントにログインしようとしました。パスワードを変更してください。」

そのメールを真に受けた麻美は、パスワードを変更するサイトでパスワードを「asami0118」から「minako0118」に変更したのです。

しかし、この変更。フィッシング詐欺と一緒の手段とみられます。

というのも、ここの描写は曖昧すぎて何をやったのかよくわからんのです。実際に麻美はパスワードを変更できているので、パスワード変更サイトを利用したことは間違い無いのですが麻美が入力していたパスワードを犯人もみれているのです。

まぁ、とにかく麻美のアカウントを犯人は手に入れました。そしてパスワードになった「minako」について調べまくりました。その結果、犯人は麻美の秘密を握るのです。。。

麻美の過去を知る男??

加奈子がデートに行くからと、麻美について来てくれるようにお願いし、半ば無理やり麻美を加奈子のデートに巻き込みます。

そしたら、そこには武井が!武井は、麻美を見て大学時代よりさらに美人になったとおべっかを並べて麻美を落とそうとします。

しかし、麻美は何故か最初から拒否気味。。。そして、彼との話題が麻美がルームシェアしていた美奈子が自殺した話に及ぶと麻美はその場から逃げ出します。

武井は、無神経にも「何か悪いこと言った?」と追いかけてきます。そして、麻美に強引にキスをします。。。

本格化する恐怖

麻美は突然謎のメールアドレスから富田が別の女と肩を組んでいる写真を送りつけられ、富田の浮気を疑います。

しかし、富田はその子は大学時代の家庭教師の教え子だといってその証拠を見せ、その場は収まります。

その後、今度は富田のスマホがランサムウェアに乗っ取られてしまいます。ランサムウェアとは、スマホ内のデータ等を人質にお金を要求する方法です。

そこで、麻美はSocialbookで知り合ったサイバーセキュリティ会社の浦部(成田凌)に連絡をとります。実際に浦部と3人であって富田のランサムウェア騒ぎを解決します。

しかし、その後麻美のスマホにSocialbookでアプローチを受けてた男性から、富田が先述の教え子と抱き合っている写真を送信されます。

同時に、富田のスマホには麻美が武井とキスをしている写真が送信されます。

麻美は写真を受け、富田のもとへ。そこには、読んでもいない教え子が富田に呼ばれたと言って酔ってくだを巻かれている富田の姿が。

この姿を麻美は写真の件もあり誤解。キレてその場から去ります。ですが、それは富田も一緒。追いかけて、麻美に写真のことを問いただしますが、大ゲンカしその日は別れます。

その帰りの途中に、アプローチを受けてる男性から「今、君を駅で見たよ」とメッセージが。。。麻美は見張られているような恐怖に陥ります。

ついに判明する犯人!

家についた麻美はスマホでメールを確認すると、麻美のスマホもランサムウェアに乗っ取られてしまいました!さらに、Socialbookに覚えのない恥ずかしい写真など様々な投稿が、、!しかも、Socialbookのパスワードが変更されていてログインできない状態に。。いや、パスワード忘れたで対応すりゃええやん。。

そこで、麻美は再度浦部に連絡をとります。浦部と今度は二人であった麻美はスマホを直してもらい、その後ちょっと浦部と軽くお酒を飲みながら話をします。

そしたら、浦部が突然麻美の過去について語り出したのです。そう、ここまでの全ては浦部がスマホを拾ってから仕組んだことだったのです!

アプローチしてくる男性も浦部のなりすまし、富田と別れさせようとしたのも浦部、当然ランサムウェアとかも浦部だったのです。

笑撃!?のクライマックス

浦部は、実は足柄の山中で発見された女性達も殺していた真性のシリアルキラー。

その動機は、黒髪ロングだった母親から「お前なんか産まなければよかった」と、虐待をされていたことです。

それにより、歪んでしまった浦部は今までも黒髪ロングの女を殺して、かつらを作ることに励んでいたのですが、今回は麻美がターゲットになったのです。

麻美は、お酒に混入されていた睡眠薬によって眠らされ浦部に連れ去られてしまいます。

麻美が目を覚ますと、そこは浦部のアジト。麻美は拘束されており、麻美を埋めるための穴を掘ってくるといって浦部は外へ。

一方、富田は麻美からの着信と病欠の話を聞いて異変を察知。麻美のスマホのGPSを追って浦部のアジトを突き止めます。

全く同時刻に刑事達も捜査の結果、浦部のアジトを突き止め向かいます。

浦部が外出している間に、富田は麻美を見つけ救出しました。しかし、外に出るとそこには浦部が!

浦部は富田がGPSを利用して麻美を助けにくると読んでいたのです。

富田は浦部にバットで足を折られてしまい、絶体絶命に陥り、麻美の秘密を語ろうとします。

が、ここで麻美は自分から秘密を語り出しました。

「私、本名は山田美奈子っていうの。。。。」

実は、美奈子が自殺したとされていたのですが、実際に自殺したのは麻美だったのです。

麻美は株トレードにはまっていたのですが、美奈子の名義で勝手に借金し失敗してしまいます。

その結果、美奈子には借金取りが詰めかけ会社も辞めることに。これがきっかけで、二人は喧嘩。

「私の人生返してよ!」

麻美はこの言葉を苦に、私の人生をあげる。と、美奈子の身分証を持って身元の見分けがつかないように電車に轢かれて自殺します。

そして、美奈子は整形し麻美に成り切って生活してきたのです。

ちなみに、美奈子は武井の元カノであったため、武井を避けていたそうな。

それを明かしたところで、刑事が参上し浦部はあえなく御用。その日を境に麻美は姿を消しますが、富田にみつけられ再度プロポーズを受け麻美は結婚を決めました。

ツッコミどころ満載じゃね!?!?!?

えーと、あらすじ長くなりましたが今からツッコミ入れます。あらすじちゅうでもつっこみいれちゃってたけど。。。

まず、浦部がシリアルすぎ。なので一切感情移入できないっす。シリアルだからって動機が弱すぎ。理解不能。

次に、ちょこちょこサイバー犯罪入れときゃいいとか思ってんだろ。正直、クレカ使われるシーンとかどうでも良い。

そして、非現実的すぎ、というかフツーにITリテラシー低いというか。。。うん、、、、

最後に、刑事が薄すぎっす。特に、加賀谷!なんだお前は。一瞬犯人ぽい雰囲気出してなんだお前は。

そのシーンの説明に最後浦部に「あぁ、お前は俺と一緒なんだな」とか言わせるくらいなら最初からその設定いらんわ!

おかぁさんって言って風俗嬢の黒髪ロングの匂いを嗅ぐとか変態なのに刑事で最後浦部を逮捕するとか本当によくわからん。

まとめ

まぁ、、、本当にすっきりしない映画でした。とにかく、ひどい。原作を読んだ方が良さそうですね。以上、ここまで愚痴に付き合ってくださってありがとうございます。

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