最近、久しぶりに友人と映画を見る機会が増えてきているので文字に起こしておこうと思う。
あらすじ
ネタバレなしの綺麗なあらすじ
物語は主人公の女性がロースクールの学生である夫をより理解したいという気持ちから猛勉強しハーバードのロースクールに受かったところから始まる。
女性の名前は、ルース・ギンズバーグ。アメリカで実在した女性弁護士である。
彼女は、当時まだ男社会であった1900年代のアメリカにおいてロースクールに入れたことに関しては満足していたもののそこでの扱いに非常に疑問を覚えていた。
学部長主催のパーティーなどで女性を蔑視する態度をヒシヒシと感じていたのだ。
そんな中でも、授業は積極的に参加し成績もクラスでトップになり学生生活を満喫できていた。
しかし、そんな生活の中で悲劇が起きる。夫のマーティン・ギンズバーグが精巣がんに倒れてしまったのだ。
彼女は夫の分も授業を受けると言い出し、夫が病に臥せっている間に夫のためにノートをとり、夫が口頭で伝えたレポートの内容をタイプライターに打ち込み代筆をするという献身的なサポートを始める。
その甲斐あってか、数年後夫は病から生還しニューヨークにある弁護士事務所のエースになっていた。
彼女はというと学校をTOPの成績で卒業できたものの、女性という理由で弁護士事務所の就職を諦め大学教授となっていました。
そして、彼女はそこで元からの興味の法律における性差別について学生たちに教えていました。
そんなある日、夫マーティンが喧嘩した妻に詫びとしてある案件を教える。
それが、『独身男性は身内の介助に税金控除が受けられない』というもの。
マーティンは、法律上での段性差別だということが証明できれば他の法律における性差別もなくすことができ女性の立場向上につながると思ったのだった。
そこで、ルースは実際にこの案件に取り組むのだった。。
この先ネタバレ!なあらすじ
彼女は実際に訴訟を起こした男性に会い、彼の母に対する献身的な介護を見て、大学教授でありながらこの案件を実際に法廷に立って担当することを決心する。
そこで、男性の訴訟費用が足りない問題とルース自身の法廷に立つ経験が足りない問題を解決するため彼女はACLU(アメリカ自由人権協会)の知り合いに訴訟のサポートをお願いする事に。
しかし、そのお願いは別の案件で忙しいと断られてしまう。
さらに、法律における性差別の先駆者として有名な女性弁護士ケニヨンに相談するも、まだ社会が追いついてないから負けるだろうと協力を断られる。
そんな断られ続けで、訴訟を諦めかけていた時娘が自分の力で自分の道を切り拓いていく姿を見て彼女は自分自身で訴訟の弁護を一からやろうと思い立つ。
彼女は訴訟の趣意書を夫と自分で完全に書き上げそれを最初に断られたACLUとケニヨンに送りつけた。
そして状況は一変する。ケニヨンの気持ちが変わり、これなら勝てるとACLUに働きかけ訴訟の費用を負担してくれる事となったのだ。
ただ、ルース自身の法廷に立つ経験の問題はどうにもならなかった。ルース自身が法廷に立ちたいと思うようになっていたのだ。
そこで模擬裁判を行い練習をするが彼女の弁論はしどろもどろになり、感情的になってしまっていた。
UCLAはそんな彼女の弁論では勝てる訴訟も勝てなくなると彼女が法廷に立つ事に反対したが彼女はそれを聞き入れず半ば強行的に本番を迎えた。
彼女は本番でもやはりしどろもどろの弁論になってしまった。しかし、二度目彼女が反論するタイミングを得た時に大逆転が起こった。
相手方の主張で 気になるワードがあったのだ。そこから彼女はアドリブで法廷の皆を巻き込んだ弁論を行う。。。
その訴訟で彼女は判事全員一致で勝利。法における性差別を認め、その撤廃のための大きな一歩となったのだ。。。
女性弁護士ルース・ギンズバーグの半生
この映画は一貫して女性弁護士のルース・ギンズバーグの性差別撤廃に取り組んだ半生を描いています。
そして、素晴らしいのは彼女の人生そのもの。
立場の弱かった女性弁護士が、法は常に社会に合わせて変わり続けなければいけないという彼女の信念に基づいて実際に法を変えるまでのサクセスストーリーは見ていて小気味がいい感じがします。
Metoo運動などが盛んになっている今だからこそ、もう一度振り返るべき人の半生なのかもしれません。
演者にも注目!!
さらに注目なのはフェリシティジョーンズの演技です。
彼女はスターウォーズサーガの映画『ローグワン』で主演していたり『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞ノミネートと演技派女優で非常に有名な女優なのですが、本作でもその演技力を遺憾なく発揮されていました。
特に彼女の最後のスピーチはまさに大逆転、圧巻の演技なので注目です!!
実はご本人さま出演も、、!
実はルース・ギンズバーグご本人が最後に本人役でご出演されています。
彼女の運動がなければ今だに性差別は法律において認められていたかもしれません。
今の社会に対して大きな影響を与え、今現在も連邦最高裁の判事として活躍している彼女の姿を見せているのは教育映画としても非常によろしいのかもしれませんw
まとめ
今の平等社会の基礎が1970年代に争われ成立したという事実をまざまざと見せつけられました。
今の社会では当然の基礎も様々な人の努力によって生まれている事。そして、それは常に変化し続けなければいけないことをこの映画は教えてくれます。
常に変化し続けるための勇気。非常に勉強になりました。
コメントを書く