先日、友人とマイノリティリポートをNetflixで見たのでレビューを書きたいと思います。
マイノリティリポートとは?
マイノリティリポートは、2002年に公開されたトム・クルーズ主演のSFサスペンス映画です。監督はあのスティーブン・スピルバーグで、近未来の代名詞とすら呼ばれるマイノリティリポートの世界観を作り上げています。
マイノリティリポートあらすじ
とにかく逃げる!
マイノリティリポートの舞台は近未来、予知能力者の出現によって犯罪の予知システムが完成、犯人を事前に未来殺人罪という名前で取り締まれるようになった世界です。主人公のジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は犯罪予知・防止ユニットのリーダーです。ある日、彼は自分が殺人を犯してしまうとの予知を知ってしまいます。
ジョンは自分が逮捕されないように、その場から逃げ出します。そんな中、システムの根幹をなす3人のプリゴグ(予知能力者)のうち一人の予知イメージが欠落している事件が過去にあったことに気づきます。
システムの真実
自分が犯罪を起こすわけがないと信じているジョンはシステムの不具合を疑い犯罪予知システム開発者の元を訪れます。開発者によると、プリゴグ3人の予知イメージが揃わないこともあり、揃わない際には少数派の予知イメージを削除されると聞きます。しかし、世間にはシステムを完璧に見せるためにそのことは隠されているというのです。そこで、ジョンは開発者に一人だけ違った予知をした報告、つまりマイノリティリポート(少数報告)を探すように開発者に言われます。
ジョンは、マイノリティリポートがプリゴグの脳内にあることを知り、プリゴグがいる自分の元勤務先である犯罪防止センターに潜入することを決める。網膜スキャナーを掻い潜る必要があるため、眼球の取り替え手術を行いスラム街に潜伏する。
アガサの誘拐
眼球を取り替え、網膜スキャナーを突破したジョンは三人のプリゴグの中でも最も力が強くリーダー的存在であるアガサを誘拐する。しかし、アガサの脳内を探るもマイノリティリポートは存在せず、ジョンの犯罪予知は完全なものであった事がわかる。
そこから、アガサの予知能力の助けもあり犯罪防止ユニットからうまく逃げ延びるのですが、たどり着いたホテルは予知イメージで見たホテルでした。そこから、ジョンは自分に何が起こるのかに興味を抱き、ホテルのフロントで自分が殺すと予知されたリオ・クロウ=被害者の部屋を確認する。その後、被害者の部屋へ向かい忍び込むとベッドには大量の子供の写真が落ちていた。その中に、ジョンは行方不明となっている自分の息子の写真を見つけてしまう。
この写真を見てジョンは全てを悟り「この後、自分は自分の息子を殺した犯人に復讐するのだ」とアガサに告げます。アガサは「今なら未来を変えられる」と考え直すように言いますが、ジョンは聞き入れずクロウに迫る。しかし、最後の最後に思いとどまり警察として逮捕することを決意する。しかし、なぜかクロウは殺してくれるよう懇願しジョンが握っていた銃で自殺してしまう。
衝撃!全ての真実
ここでジョンは自分がはめられたことに気づく。クロウは何者かに「ジョンの息子を殺したふりをして、ジョンに殺されたら家族に保険金が入る」と言われて雇われていたのだ。ここで、ジョンはもう一度、アガサがマイノリティリポートをあげた事件を振り返る。そうすると、アガサのみた予知とその他のプリゴグが見た予知の微妙な違いに気づき、両方実際にあった事件だったのではないか?と仮説を立てる。
つまり、マイノリティリポートとしてあげられていた事件は実際にあった事件にも関わらず、そっくりの事件状況があったせいで同じ事件のマイノリティリポートとして誤って処理されてしまったのだ。ここから、ジョンはシステムに詳しい人間が自分をはめた事を確信する。しかし、ジョンはその仮説を元妻であるララに話したところで逮捕されてしまう。
だが、ララはジョンの話を信じ看守を脅してジョンを脱獄させる。ジョンは脱獄後、自身の勤めていた犯罪防止ユニットの長官に電話をかける。全ては犯罪防止ユニットの長官が犯した過去の殺人を揉み消すために行われていたのだった。
全ての真実を知られ、リークされた長官は自殺してしまう。これを機に犯罪予知システムは解体され、プリゴグたちも人間らしい生活を取り戻した。ジョンも、ララとよりを戻し新たな命を育むのだった・・・
実際に見て見ての感想!
よく練られたストーリー・トリック
ストーリーがよく練られていて、見ていて飽きない映画でした!特に、謎が最後の最後まで解けず、次が常に気になる構成で大満足の映画です。
また、犯罪予知システムという特殊な設定を存分に活かした納得のトリックで名作と言われる理由がよくわかりましたね!!
映画内の最新技術
映画内で出てくる近未来的なメカや技術は今の時代に近いものがとても多く、最近また注目されています。例えば、劇中ではVRのための施設が描かれていますが、実際にVRは2016年ごろから実用化され、身近なものになっています。
他にも、立体ホログラムや網膜スキャンなどの技術は現在かなりの精度で現実のものになろうとしています。網膜スキャンはある種のスマホでは実装されていますね!また、今や当たり前になった個人最適化された広告なども描かれておりスピルバーグ監督の未来予測がいかに精密なものだったのかを伺わせます。
ただ、立体ホログラムを操るジェスチャーだけは今の時代と違うのが逆にリアルでちょっと気に入りましたw
正直、2002年にこれだけの現実的な近未来の映画を作るということは当時すごい驚きをもたらしたのではないかと思います。16年経って、その未来が現実になってきているからこそ今見る意味があるように感じる映画でした!
最近犯罪予知系多くね
さて、こんな感じの犯罪予知がテーマになっているドラマ・アニメが非常に話題なっていますね。特に、PSYCHO-PASSや絶対零度などはこの類の代表的な作品でしょう。
タイトルにもありますが、実際パクリかどうか?と聞かれたら、パクリではないと思います。このインターネット時代でみんなの情報が管理されるようになった。また、AIや脳神経科学の進化により実際に犯罪予知が実現可能な未来として見え始めているから、このような作品が生まれるのでしょう。PSYCHO-PASSの人間の脳使ってる?みたいな設定はパクリくさいけどw
こういったディストピア、パノプティコンは実際に現実として起こり得ます。事実、監視カメラによって万引きを防止するシステムは既に確立され実用段階に移っています。このようなパノプティコンの芽に対して疑問を投げかけるといった意味でこういった作品群が作成されているのだと思います。
皆さんも、この機会に自分の未来の生活を思い描いては?
パノプティコンについて考えるなら!
パノプティコンについて考えるのであればこのような映画もいいでしょう!自分は過去に飛行機内で見たのですが、予告編から予想する通りの胸糞悪い映画でした。(悪い意味ではない)
正直、観るのにはそれなりの体力が必要かと思うので覚悟してくださいw
実は続編も!
マイノリティリポート、実はその後を描いた続編がドラマで公開されています。再び集められたプリゴグの運命や、未来犯罪者たちがその後どう扱われたか?などの映画の続きの世界を垣間見れるのでぜひおすすめです!Netflixなどで見れるのでぜひ!
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